GuitaRist、Engineer、Composer3つで通称RECer(レッカー)の松田です。
Sound-REC Studioではエレキギターを録音する際、マイク録りかライン録りか選べます。エンジニアの立場としてはマイクとマイクプイアンプの選定によって録り音に色を付けられるマイク録りの方がレコをしてて楽しいのでマイク録音の方が好きです!最近はライン録りでも問題なくいい音で録音できるからすごい時代になったなーと思いつつ…
今回、少ないですが何本かマイクを変えながらマイク録りをしたのでその違いをメモしておきます。視聴マイクはダイナミックマイクから超ド定番のShure SM57、AUDIX i5、TELEFUNKEN M81の3本とあえてコンデンサーマイクからLEWITT LCT640を試してみました。
接続順はギター→DI→オーディオインターフェイス→リアンプBOX→ケンパー→スピーカーキャビネット→マイク→マイクプリアンプ→オーディオインターフェイスの順番です。
ギターはGibson lespaul、DIはapi TranZ former GT、リアンプBOXはRADIAL PRO RMP、マイクプリアンプはGAP PRE73-DLX Carnhill modで各ノブの設定は固定し極力同じ角度同じ位置になるようにマイクをセットして試してみました。
SHURE SM57
誰もが一度は触ったことがある楽器収録用のマイクでしょう。どこにでもある定番中の定番。
サウンドはこちら。
ちょっとハイがざらついて荒さがあるかんじのサウンドはまんま57。そういったところがロックって感じの音なので、レコスタ等でもよくつかわれているのも納得。
AUDIX i5
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中域があまり出ていないせいか57に比べてドンシャリ感がある。また57に感じられるハイのざらついたかんじがまろやかになってる気がするが、ぬけが悪いということは全くなくしっかりと高域が録音されており迫力がある。
TELEFUNKEN M81
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57に比べてハイがなだらかで全体的に音が太い。ハイのざらつきや荒さはなく上品なかんじがする。Audix i5と比べてもハイはなだらかで太さがあり上品。中域もしっかりと録れており、他二本と比べると全体的にフラットなかんじで収録されている。
LEWITT LCT640
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まあコンデンサーだから比較対象としてはおかしいし、こいつを歪んだエレキギターのサウンドの録音(オンマイクで)に使うってのは謎だけどやはり微妙だということを再確認w
クリーンやクランチなら綺麗に録れていいかもしれないとは思った。今回弾いたフレーズやギターの音作りにもよるし。実際にAKG C414はエレキギター録りもいいし、AKGの人がLEWITT作ったっていう話だったような気がするからもしかしていけるか!?と思ったがこのマイクだとダメだったw
こうやって聞き比べて検証してみると「ギターのマイク録音の定番なんだから57でいいじゃん」とずっと思ってたけど個人的には他の方がいいという結論に!
TELEFUNKEN M81はオールジャンルでいけそうなサウンド。メタルギタリストやエッジが立ってるサウンドが好みならAudix i5かなと思った。
ボーカルに使ってるマイクも「コンデンサーマイクで歌録りするんだったら定番なんだからNEUMANN U87Aiでいいじゃん」って考えだったけどこれはまじで他のボーカル用のコンデンサーも試さないとあかんなと。
エレキギターの録りも色々と検証した結果、かなりクオリティーがあがったので今後は違う機材やパートに焦点をあてた検証もしていきたい。楽器でやるならベースのdiかなー。手持ちの機材の特性を知っておくためにもたまに検証して自分の機材を見つめなおさないとな。
ということでmixはもちろんレコーディングの方のご依頼もお待ちしております!